企業、そして個人の皆さんは、自社にとっての「SNS」とはどのような位置付けの存在になっていますでしょうか?
今回、北映メディア研究室リリース記念第一弾として、Twitterフォロワーが約12000人の同じ道東出身のインフルエンサー、かりんさんと北映 Northern Films代表の磯川が対談をしました!
この記事では二人の対談を、メディア側の視点から考察してまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
目次
まずは対談の様子をご覧ください
いきなり考察を話してもイメージが湧きにくいかと思いますので、まずは実際の対談の様子をご覧ください。動画は北映メディア研究室のLINE@アカウントで限定公開されていますので、是非ご登録をしてご覧になってください。
少し長いですが必ずタメになるボリューム満点の内容となっています!
今年で22歳になるかりんさんですが、どこをポイントとして(重点を置いて)発信していくかという部分をしっかりと考えているのがわかるかと思います。
それでは、メディア的視点から今回の対談のまとめをしつつ、それぞれの考察をしていきたいと思います。
メディア的視点からの考察
1. チャンネル毎にターゲット層を絞って発信
かりんさんはTwitterアカウントの他に、Youtubeチャンネルを2つ持っていています。そのチャンネルではノマドに関する情報を発信するチャンネルと、長年やっていたダンスでの経験を活かして、初心者向けに行うストレッチチャンネルの2つを運営しています。
「同じ人がやってるんだから1つのチャンネルでまとめて発信すればいいんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。実はそこがポイントになるのです。
ノマドに興味があってかりんさんのチャンネルを見た人は、ストレッチに関する情報は別に必要としていません。逆に、ストレッチに興味があってチャンネルを覗く人は「ストレッチに関する情報」を探しているのでノマドに関する情報は別に必要とは思わないのです。むしろ、1つのチャンネルにたくさんのジャンルがあってしまうと、どれを見ればいいのかわからないと見る側は悩んでしまいます。
つまり、各チャンネルの「特化性」をかりんさんは意識して住み分けしているのです。ノマドの情報がほしい人にはノマドのことがたくさんアップされているチャンネルを、簡単にできて効くストレッチを知りたい人はその情報がたくさん載っているチャンネルを。
といったように、あくまで自分視点からチャンネルを作っていくのではなくて「実際に見るユーザーが見たい・知りたい設計にする」ということがYoutubeやTwitterでは特に大事になってくるのです。
「ユーザーが知りたい情報(ジャンル)がたくさん載っているチャンネルをみたい」
これこそが、複数の情報を発信する人にとって重要なポイントとなっているのです。
2. プロ中のプロじゃない自分が発信する時のポイント
よく、こんな人がいます。
「YoutubeやTwitterで専門的な情報を発信していきたいけど、もっと詳しく自分より発信している人が既にいて、自分なんかが発信しても説得力とかなくて自信がない。。。」
こういう方、とっても多いかとおもいます。僕もその部類で、Youtubeでチュートリアルとかの動画を発信したいと思っていたけどプロの人がすでにやっていたり、自分よりもっと上手い人が動画をアップしていたりしているから抵抗あるな…。となっていました。
ですが、今回の対談ではかりんさん流の考え方を語ってくれていました。
それは、「自分より知識や実績がある人が発信をしているのは当たり前の時代で、その中でいかに自分らしさがあるチャンネルにするか」ということ。
プロがすでに上げている動画を見るのは、初心者ももちろんですが既にある程度の知識やスキルがある人がより力をつけたいために見る場合が多いので、内容としては中・上級者向けの動画となっていることが多いです。
逆を言うと、「プロの動画では初心者が100%理解・実践しきれない」ということにもなります。
かりんさんは、特にストレッチチャンネルでそれについて悩んだことがあったそうで、そこで思ったことを語ってくれていました。
「プロの人を見たい人は既に力をつけていて、もっと知識や情報を得たい人が見る場合が多いから、プロが作る動画は上級者向けの動画になっている。プロはプロ向けに内容を話すので、私は初心者の目線で、自分が実際に実践してみて効果があったものを過去の自分の経験談などを交えながら伝わりやすいように発信している。」
ノマド留学生エンジニアかりん×北映 Northern Films代表磯川 Youtube対談より
この意識セットの仕方は、僕のように悩んでいた方への大きな後押しになったかと思います。
また、工夫の1つとして「自分が対象としているユーザーが100%理解できるように、なるべく難しい言葉やカタカナを使わない」ということも動画でおっしゃっていましたが、これも大きなポイントとなります。
身体に異変が起きて、ストレッチをして矯正したいと思い、かりんさんのチャンネルに訪れたとしても、その動画の内容が専門用語ばっかりだったり、ルー大柴さんのような「日本語+英語(カタカナ)」に溢れた内容ばっかりだと、ストレッチをしたいのにどの部分をどう意識してやっていけばいいのか理解しきれずに終わってしまう可能性が増えます。
なるべく言葉選びを考えて、噛み砕いて噛み砕いでわかりやすく発信することで、ファンが付いてきたり、ほかの動画を見てくれる回数が増えたりしてくるのです。
3. フォロワーを増やす為には「無駄な発信」をしない
先ほど「ターゲット層を絞って発信」ということについてもご紹介しましたが、自分のアカウントやチャンネルをフォロー、登録してくれる人は、以下の公式が当てはまると思います。
「自分が発信している情報がほしい
+
自分のキャラクター性が好き=ファンになる」
フォロワーを増やしたい場合、情報だけを提供してもその人自身に魅力をあまり感じなかったらフォロワー数はそこまで伸びませんし、逆に自分のことばっかりをツイートしていても、誰も知らない人の日常を知りたいとは思わないので当然フォロワーはついてきません。
そんな中かりんさんはこの上記の公式の他に、自分で色々実践して分析をして見つけた比率があるそうで、
「情報と感情=8:2」
(かりんさんが見出した比率)
という比率。
情報を探しているユーザーにとって有益な情報を提供することに加えて、それプラス自分の体験談だったり、思いだったりを追記することで「こういうキャラいいな、こういう人になりたいな、こういう会社に入りたいな」と思うようになり、「有益な情報を教えてくれる面白い(興味深い)人」という心理的な位置付けに置かれる様になります。なので結果的にもっとその人や企業を知りたいと思うようになり、フォローをして継続的に情報を得ようとするのです。
これは、個人より企業の方が情報と感情のすみ分けがしやすいと思います。基本の投稿は会社の概要や仕事の様子などをアップしていき、たまに「社員みんなで旅行に行きました!」「上司のこの方とランチタイム♪」などと、普段の仕事以外での企業の親交性を公開していくことでよりその企業に対しての魅力を感じることができるかと思います。
また、ネガティブな発言をするのもユーザー視点からするとあまり見たい内容では無いので、「その情報や感情部分を見ることでより前向き、面白さ、興味、明るい気持ちになれる内容」を発信していくことも重要になってきます。
まとめ
これからTwitterやYoutubeなどのSNSプラットフォームを利用することを検討しているみなさんは、まずはこの3点に注目して発信していきましょう。今まで自分が使っていたような使用方法(日常や愚痴をつぶやいたり)ではなかなかフォロワーがついていきにくいということはおわかりいただけたかと思います。
「自分が発信する情報のターゲットは誰なのか?」
「発信する時はどの階層の人に目線を合わせるのか?」
「発信しようとしている情報に無駄はないか?過去を遡って投稿していた内容の比率はどれくらいだろうか?」
これらを考えていくことで、より自分が伝えたいターゲット層にファンになってもらうことができ、それがフォロワーやチャンネル登録者数、再生数などに良い影響が出てくると思います。
まだ動画をご覧になっていない方はぜひLINE@を登録してご覧になってくださいね。LINE@限定公開となっています。
今回ゲストで出演していただいたかりんさんの各チャンネルです!是非ご興味がある方はご覧になってください!
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