先日公開されたおとな吹奏楽部様の動画はご覧いただけたでしょうか?
コロナウィルスと戦う医療従事者を応援するため、リモートでの演奏を
ひとつの曲にまとめた動画です。
公開当時は新聞やテレビでも紹介され、その演奏に多くの視聴者の方が
勇気づけられたことと思います。
今回はそのおとな吹奏楽部部長 廣川様にインタビューさせていただきました!
■どうして北映で動画を作ろうと思ったのか?
宜しくお願いします!
こちらこそ!
まず、動画を製作しようと思ったきっかけってどういうところでしたかね?
そうだね…コロナウィルスのせいで医療従事者の人たちが大変だっていうので、あちこちで…日本に限らず医療従事者を応援するっていう動きがあって。
はいはい。
北見って、日本で初めてコロナのクラスターが発生したりして。ちょうどあの時期って、遠軽の厚生病院でも出ちゃったりしてたのね。それで、その人たちが遠軽におさまりきらないっていうんで、北見の日赤に入院してきた人も結構多くて。
そうでしたね。
で、(医療従事者が)大変だろうなと。こっちで応援できることがあれば、という感じで(リモート演奏を)やってみようかという話をしたら、みんな「やります!」ということになって。
なるほど。
それで、いざ動画を作ろうと思ったんだけど…自分たちで作ろうとしても限界があるから。演奏している人数もすごい多いし。これを音楽的に合わせていくのって、相当難しいと思うんだよね。音楽をやったことない人とかはなおさら。だからどこに頼もうかなって。
あー、確かに。なかなか頼むのも一苦労ですよね。
(音楽を)分かる人がやったとしてもすごい大変だと思うんだけどね。それで、(北映には)木鋤がいるじゃんって。やっぱりほら、音楽に通じてるから。
そんなそんな…ありがとうございます。
いやいや。やっぱり大変だったでしょ?
うーん、人数が多かったですからね。
映像自体はもちろんだけど、音響がね。なにせ(楽器が)一本ずつだから。これは合わせるの相当大変だろうなあとは思ってたよ(笑)
ははは…なかなか大変でした。
そうだよね。まあだから、良く合わせたなあと(笑)さすがだなと
ありがとうございます。
■実際に出来上がった動画を見た感想は?
実際どうでした?納品された動画を見てみて。
ここまですごくよく出来てるとは思わなかった。
あー良かったです、ありがとうございます。
YouTubeやFacebook上でも公開されたと思うんですけど、どういう声がありましたか?
あー、動画に参加した人たちはね、びっくりしてたよ。自分で家で録画したやつを送っただけで、実際動画の完成形がどういった風になるのか知らないからね。「こうなるんだ!」って(笑)
なるほど(笑)
あとやっぱり、みんな色々と拡散してくれて。それでテレビとか新聞に取材されて、その影響もあってか、やっぱり医療従事者の人たちからも勇気づけられたっていう声が上がったり…。
うわー、本当ですか!
おとな吹奏楽部に入ってる人がたまたま健康診断で行ったら、(医療従事者の方に)ありがとうございますって言われたとか。
えーそうなんですね!
それに、日赤から感謝状みたいなのが届いて。
えー!!
おとな吹奏楽部って、本来は遊ぶために集まってるからさ。たまに楽器吹きましょうっていう。そんな活動の中で、自分たちだけじゃない他の人を勇気づけたり、共感したりしてもらえたのは良かったと思うな。演奏会とかやってるわけでもないし。
うんうん。
自分たちで集まってやったことが、人の役にたてたのかなと思うとね。動画に参加できた人たちも「やってよかった」って言ってくれたし。俺らみたいに大きくないバンドでも、見てもらえてよかったなって。
(YouTube等で)公開してどれくらいでしたっけ?2ヶ月くらい?
そうだね。結構いろんな人に見てもらったかな。今は(再生回数が)5,000回くらい。あのとき1日で1,000回くらいいったから。
それはすごい!
やっぱりみんな言うけど、何回も見返しちゃうよね(笑)あれは本当に頼んでよかったわ。
そう言ってもらえてよかったです。実際に依頼してみて、予算感はどう思われましたか?
(音響等の)技術を鑑みても、個人的には安かったと思う。自分たちの力ではオープニングからエンディングまで…ああいう風には出来なかったから。結果的にはすごく満足してるね。よかったなって。
ありがとうございます。
後は(打ち合わせの)話しやすさとかね。色々細かく話せたし。
あー、よかったです。
■これから動画作成を検討している人に対して伝えたいこと
今回北映に依頼してみて…これから動画を作ろうか考えている人に向けて何かありますか?
うーん。今回は本当に特別で、コロナの状況だとかもあって。その時にこうやって動画として残したことによって、色々と(支援活動が)広がりを見せたと思うんだよね。
うんうん、そうですね。
だから、なにかの記念として動画を残すっていう人が多いとは思うんだけど、今回は記念というよりかはちょっと特別で。応援を動画にすることで、伝えたい人に(メッセージが)伝わったっていう部分が大きくて。いつか見返したときに「あーこんなことやったな」って思い返したりできるし。
うんうん。今回は、動画の中にメッセージを詰め込んで…音に乗せて伝えたじゃないですか。これが例えば、写真や音源、文章だけだったとしたら…?
全然違うね。メッセージの伝わり方が違う。今回は音楽っていう部分もあったから、余計に動画じゃないと。やっぱり1人1人が頑張って吹いてる姿とか、動画じゃないと伝わらないと思うんだよね。
なるほど、確かにそうですね。
多分これが音源と文章だけだとしたら…伝わり方は半減だったと思う。
そういって貰えると…嬉しいです。やっぱり聞いてくれる人がいて、初めて音楽って成り立つから…。
うん、本当にそうだよね。それを疑似的だけど、動画を作るっていうことで…こういう形で再現できたのは良かったかな。誰かを勇気付けることができたんじゃないかなって。
動画だからこそ、伝えられる部分があったってことですね。
うん、そうだね。今回は本当にいい経験になりました。ありがとう!
■チーム北映の後日談
今回は北映でも初のリモート動画の編集となりました。参加人数の多さや編集する量も含めて、とても貴重な経験をさせて頂きました。また、おとな吹奏楽部様に納品後、たくさんの方から「ありがとう」と声をかけられたとのこと。北映メンバーとしても、とても嬉しいです。皆様のココロを動かす動画をお渡しできたのではないかなと思います。
北映メンバーは学生時代に同じ吹奏楽局で出会い、共に音楽を奏でてきました。「音楽で繋がってきた」と言っても過言ではないほど、音楽との関わりがあるチームです。
今回は演奏という立場で一緒に参加するのではなく、「音楽を映像に残すサポート役」としてまたこういった形で音楽に関われたことを嬉しく思います。
おとな吹奏楽部様、今回はご依頼ありがとうございました!!