近年スマートフォンの普及と共に、世界中の人々がより日常的にSNSを活用する人が増えてきています。SNSの中でも様々なプラットフォームサービスが存在していますが、近年その中でも利用しているユーザー数が大きく伸びていっているサービスがあります。それがInstagramです。

若年層を中心に、世界中の多くの人々が利用しているサービスとして有名なのがInstagramですが、企業にとってもプロモーションや企業宣伝における重要なチャネルとしても考えられるまでになっています。

現在のInstagramの状況とは?

Instagramを利用している利用ユーザー数

Instagramを買収し、運営・管理しているフェイスブック社は、日本国内の月間アクティブアカウント数が3,300万(2019年3月時点)を超えたという計測結果を発表しました(発表日:2019年の6月7日)。Instagramは写真や動画を共有できるだけでなく、ストーリーズと呼ばれる1日限定の動画配信などもあり、SNSとして近年さらに利用ユーザーを拡大、日本国内でも多くのユーザーに使われているサービスとなっています。最近ではストーリーズの利用者も急速に増えており、通常の投稿で流れている広告の他に、ストーリーズ上でも流れる広告も主力な広告手段として利用者が増えてきています。

フェイスブック社の発表によると、日本での性別別利用者の割合は男性が43%、女性が57%となっており、従来までは女性割合が多かった状況から近年では男性ユーザーの利用も増えてきています。若年層中心に利用されていますが、徐々に中年層以降のユーザーも増加してきているサービスとなっています。

Instagramの仕組みとは?

instagramはユーザーの過去の閲覧した投稿や広告、ストーリーズの統計から、そのユーザーにとっての最適なフィードをアルゴリズムによって実現し、ユーザーそれぞれにオリジナルのフィードが表示されています。どのアカウントをフォローしているのかはもちろん、フォローしているアカウントとどのようなやりとりをしているのかなど、ユーザーにとってどんどん価値のあるフィードがみられるような仕組みとなっているのです。Instagramを使用している人はわかると思うのですが、様々な投稿が一度に見れるフィードの部分は頻繁に内容が変わり、ある程度過去にみたアカウントに関連した投稿が一覧となって表示されているかと思います。

投稿されているコンテンツのエンゲージメント

投稿されているコンテンツのエンゲージメント数は一定以上アルゴリズムにおいても重要な要素となります。

エンゲージメントとは、ユーザーと運営側の繋がりを測る指標のことを指していて、エンゲージメントを測る指標として、いいね数やコメント数をどれだけ集められているのかという観点から、計測していきます。

使用ユーザーの関心度

ユーザーにとって、投稿されているコンテンツがユーザーにとって関心を持つかどうかという点になります。判断を決めるポイントは、過去にInstagramでエンゲージメントがあったコンテンツと類似しているコンテンツかどうかという観点だったり、コンテンツに対する機械視覚を用いた分析となります。

投稿されたコンテンツの新しさ

投稿されたコンテンツがいつ投稿されたものなのかという「時間軸」もポイントの一つです。Twitterでも同様な点が挙げられますが、投稿された時期が何ヶ月か前のコンテンツより最新のコンテンツの方が優先されてフィードに表示されます。

コンテンツ投稿者と閲覧ユーザーの親しさ

コンテンツを投稿したユーザーがどれだけ親しいかに関してもポイントとなります。親しさの判断基準として、アカウントをフォローしているかしていないかという点もありますが、それ以外にそのユーザーの投稿にコメントをしているかどうかという部分や、投稿された写真に自分がタグづけされているかどうかという親密度的な面なども含まれます。そして、Instagram上で多くのコメントや対話をしたユーザーほどユーザーランクが高くなっていくのです。

それ以外での覚えておくべきポイント

前述したポイント以外のポイントとして、Instagramのアルゴリズムを考えていく上で必要な要素があります。まず一つはどれくらいの頻度でInstagramを利用しているかという点です。そのユーザーのフィード上には、最後に訪問した時間以降の、関連下高い評価のコンテンツがフィード上に表示されやすくなります。

それ以外にもユーザーのフォロー数や、ユーザーが利用する上でどんな風な使用の仕方をしているのかという点など、そのユーザーにとっての最適なコンテンツ一覧がフィード上に表示されるようになっているのです。

今回のまとめ

これはどのSNSにおいても同じことが言えますが、大切になってくるポイントは「そのユーザーにとってその投稿は有益(興味がある)なコンテンツなのかかどうか」という点です。企業側が伝えたいことをただ一方的に投稿してもユーザーにとってはあまり有益な場合が少ないので、中々評価もされにくく、結果的に目的としていたユーザーの目にあまり止まらず流れていってしまう可能性が高くなります。

SNSを使ったプロモーションをしていくのであれば、ユーザーがどのような情報や投稿を必要・求めているのかというユーザー側からの視点に立って企画をしていくことを忘れないようにしましょう。その際にそれぞれの媒体のアルゴリズム・仕組みも知っておくと、プロモーションをする上でより効果的な方法として繋げていけるかもしれません。

今回はInstagramのアルゴリズム・仕組みについて紹介をさせていただきました。Instagramでの広告運用をご検討している担当者・企業も多くあるかと思います。動画制作に関して相談がしたいという企業様は当メディアを運営しております北映 Northern Filmsにぜひお問い合わせいただければと思います。お気軽にご相談くださいませ。