■悩んだ「2つの夢」
音楽が大好きだった両親の影響もあり、幼い頃から音楽が大好きでした。
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ユーフォニウムという楽器を吹いてます。イカしてますよね、わかります。
幼少期からピアノをはじめ、小学校にあがる頃にはブラスバンドの道へ。
以来、今日に至るまで音楽と共に成長してきました。
そんないわゆる「音楽の虫」だった僕に、大きな転機がありました。
それが、高校卒業後の進路です。
当時の僕には、2つの大きな夢がありました。
ひとつは、このまま音楽の道を突き詰めていくこと。
音大に進学し、プレイヤーとして一線に立ち続けていくという夢。
そしてもうひとつは、海外で生活しながらいろんな場所で
仕事をしていくという夢でした。
正直当時は、音楽の道に進むことを考えていました。
僕が誇れるものは、音楽しかなかったからです。
そんな時にたまたま高校に遊びにきたのが、学年がひとつ上の先輩だった磯川です。
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磯川が高3、僕が高2、安藤が高1の頃。この頃から実は一緒にいるメンバーなんです。
代表の顔には精気がありません。
「木鋤、これからの進路はどうするの?」
そんな他愛のない話から、磯川が現在海外で生活していること。
これからカンボジアに渡って、事業を始めようとしていることを聞きました。
話を聞いているうちに、段々と前のめりになる僕がいました。
そう、先ほどお話しした二つ目の夢、「海外で生活する」。
僕が理想として抱いていた夢を、今目の前で達成しようとしている人がいる。
話を聞いていく中で、磯川からある問いを投げかけられます。
■異国の地、見つけた自分の道
「一緒にカンボジアへ行ってみる?」
こんな機会、そう多くはない。
それくらいは、まだ高校生の僕にも分かります。
そのあとのことはあまりよく覚えていませんが、二つ返事で「行きます」と答えました。
こんな無茶苦茶な僕なのに、快く送り出してくれた両親には
本当に感謝しかありません。
高校卒業と同時に、音楽しか取り柄のなかった僕は
初めて親元を離れて、遠い異国の地へ向かいました。
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カンボジアで今の北映の基盤となる映像制作がスタートした頃。
この頃は北映の「ホ」の字もありませんでした。当時18歳。
カンボジアに渡って3ヶ月目。
日本から持ってきた貯金もそろそろそ底が見え始めてきました。
「どうにかして、お金を稼がなきゃ」
どんな仕事をするか考えた時に、もうすでに映像の道に進んでいた磯川から
「HPを作れないか」という依頼がありました。
これが、今の北映のスタイルの原型である「映像×ウェブ」。
全く未知の領域だったウェブを、猛勉強し始めたのはここからです。
1年後、日本に帰国し地元のIT会社に修行へ。
そこでみっちり2年間、ウェブの勉強をしてスキルをつけさせていただきました。
その先に就職、という道もあったのですが
「世界で働きたい」という夢を叶えるためにフリーの道へ。
その後、磯川が立ち上げた北映にウェブ担当としてジョインすることになりました。
■諦めた夢を、もう一度すくい上げるために
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ここまで読んでいただいた方ならわかるように、
僕の人生のキーポイントにいるのは磯川です。
彼に拾い上げてもらえなかったら、今の僕はないと思います。
だからこそ、彼の背中を追っていたけど、僕は磯川にはなれない。
そもそも人それぞれだから、自分は自分でしかない。
そう気付かせてくれたのが、北映メンバーです。
北映メンバーやお客様とコミュニケーションをしていく中で、
どんどん僕は「自分が何者であるか」を明確にすることができています。
それに、何事にも全力なメンバーと一緒に仕事をする中で、
「諦めていい夢なんてどこにもない」と気付けました。
僕は本当に、何にしても理解するまでに時間がかかる人間です。
だからこそ、磯川そして北映には本当に感謝しています。
今はマーケター・マネージャーとしても駆け出し、
いろんな人に助けられて、自分の道を照らしてもらってばかりの僕ですが、
これからは北映、そしてクライアントさんが進む道の先を照らせるような
そんな人間になりたいと思っています。
それではじめて、自分の未来も照らせる人間になると思うから。
その先に、僕が一度諦めてしまった「音楽の道」と、
今突き進んでいる「海外へ羽ばたく道」の交差点を見つけたいと思います。
諦めていい夢なんて、どこにもないから。