■僕らだからできること
ホクエイノキモチが始まるって分かった時、
僕は単純に「へえ、いいじゃん」と思いました。
ライターのナエカさんの文章と、僕の写真を合わせる。
僕的には、ライティングを引き立たせるつもりで写真を合わせています。
この企画は、「思っているけど動き出せないでいる」人に向けて発信している、
北映からの手紙のようなもの。一通でも多く届けばいいに決まっています。
僕とナエカさんは、元会社員。
自分の将来について、つい最近まで悩んでいたうちの一人です。
だからこそ、伝えられることがあると思うんです。
その話をしていこうと思います。
■井の中の蛙、大海を知る
伝えたいことを端的にまとめると、「セカイはすっごい広いぞ」ってこと。
ちょっと生意気に聞こえちゃうかもしれないけど…(笑)
いま会社員として働いてる人のそのセカイは、あくまでごく一部です。
フリーランスになってそれを痛感しました。
自分が過ごしてきたセカイは狭かったんだなあ、って。
だって、やろうと思えばなんだってできるし、何にだってなれるし。
でも狭いセカイに居続けると、だんだんとそれも見えなくなって、
知ることが出来なかっただろうなって。
だから何かやるなら、若いうちの方がいいと思います。
「我慢しながら」とか、「自分には何も出来ないから」とか思いながら
一生懸命仕事してるくらいなら、もういっそやめてしまって、
好きなことで食べていく道を探した方がいいな、と身をもって感じたんです。
フリーになってからぶち当たる、大変なこともあるけれど。(笑)
「そんな趣味ないよ!」「自分が何を好きか分からない」っていう人も、
このホクエイノキモチを見て、何かを感じてくれたらとっても嬉しいなと。
節操ないな、って思われるかもしれないけど、
自分が「面白そう」って思ったものは、手当たり次第にやってみて欲しい。
ホクエイノキモチがその起爆剤になればいいなって思うんですよね。
それで最後に何か一つ「コレ!」っていうものが残ったら、
もうラッキーじゃないですか。上出来ですよね。
■キモチのバトンを繋げ
でもこんな偉そうに話していても、元々は僕も同じ立場に居ましたから。
カメラを最初から仕事にしようとは思ってなかったですしね。
たくさんある趣味の中のひとつがカメラで、
自分なりに撮ってたら、周りから徐々に「あれ撮って」って言われるようになって。
だったらこれで食べていきたいなって。
これでお金貰える方が、ずっと嬉しいし。
そんなときに、去年北映が発信してたPVを見て、
「めっちゃ面白いことやってる人がいる!」と思って。
それで即、磯川に連絡して(笑)
なんやかんやで、カメラマンとしてチーム北映に入ったんです。
あのPVでグッと背中を押してもらったというか、踏ん切りがついたというか…
そういう「ひとつのきっかけ」に、ホクエイノキモチがなればいいなって思います。
フリーランスっていうものを知ってもらって、ハードルを下げてほしいな。
北見にも、若いのにこんな人たちがいるんだっていうのを広めていきたいです。
そしてこれをある程度出し切ったら、何かの形としても残したいと思っています。
まだ詳しいことは考えてないですけどね…。
だって、これから大人になっていく下の世代にも見てほしいし。
ホクエイノキモチを継承していくじゃないけど、
バトンをしっかり繋いでいきたいなと考えています。僕はね。(笑)
どうか、フリーランスっていう生き方も、簡単に選べるようなセカイであってほしい。
そんな思いをこめて、あくまで北映メンバーの日常を切り取るように、
これからもホクエイノキモチを届けていきます。