猛暑も落ち着き、あっという間に秋の匂いがしてきました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、去る9月9日、(社)北海道中小企業家同友会オホーツク支部
女性部 たんぽぽの会様から、なんと講演会のお話を頂き
代表・磯川が登壇してきました!
テーマは北映のミッションでもある
「ココロ動く映像をセカイに」。
長尺ではありますが、LINE限定で動画に全編をまとめてありますので
ぜひ一度ご覧くださいね。磯川が頑張っています。
今回は、磯川の目線でお届けしようと思います。
最後までご覧いただけると幸いです。
■なぜ北映を立ち上げたのか?
僕は一度も、就職をしたことがありません。
高校卒業後すぐに、香港へ飛びました。
昔から海外志向が強く、「いつかは海外で仕事をするんだ」と思っていました。
思い立ったらじっとしていられない性格で、
「英語も話せないけど、まずは行ってみよう!」と単身、日本を後にしました。
別に、就職がしたくなかった訳ではありません。
ただ、高校3年生の岐路。
廊下に張り出された、無数の求人票を見て違和感を覚えました。
「なんで自分の選択肢を、この求人票の中から選ばなきゃいけないんだろう?」
とっても生意気ですよね。(笑)
でもそう感じてしまった以上、その中から選ぶことはやはり出来ませんでした。
だから起業した。
今思えば、やりたいことを探すための起業だったのかもしれません。
■「ココロ動く映像をセカイに」
僕たちは映像制作を生業としています。
そのモットー、僕らはミッションと呼んでいますが、
それは「ココロ動く映像をセカイに」というテーマです。
僕らが作る映像の先には、必ずそれを見ているお客様がいます。
その人たちのココロを、いかに動かすことができるか。
形だけかっこいい動画を作るつもりは一切ありません。
チーム北映全員が、いつもそのミッションの下に動いています。
それは、僕のとある経験が基になっています。
中学生のころ、祖父母の金婚式がありました。
そこで、5人いる孫たちでビデオレターを作ることを思いつきます。
全員からのメッセージを動画にまとめ、親族みんなが集まった
お祝いの席で流したのです。
孫たちからもらったものなんて、何だって嬉しいに決まっています。
それでも、あのとき祖父母が流してくれた涙を僕は忘れることが出来ません。
だって、それが初めて「自分が作ったもので人が感動してくれた」経験だったから。
僕はあの気持ちをずっと忘れたくないんです。
だから、どんなお客様であっても、どんな内容であっても、
事前に綿密なヒアリングを行います。
それは「お客様の想いを知るため」です。
映像を通じて、それを形に残したい。
そうすることで、僕たちのミッションが達成できるのだと信じています。
■北見を拠点とする理由
かなり生意気ですが、当時は高校生なのでご容赦頂ければと思います。(笑)
就職先を探したときに思ったのが、
「果たして、高校生がここで働きたい!と心から思える企業が北見にあるのか」
ということです。僕はこれを、ある種の地域課題であるとも思っています。
もちろん今の僕なら、「あの会社かっこいいことやってる」
「あの経営者さんはすごい」と思える企業がたくさんあります。
でも、高校生の立場になった時にどう思うか。
北見にどんな企業があるのか、どんなことをやっているのかなんて分からない。
だから、廊下に並んだ求人票から自分の未来を決めるしかない。
僕は、北映を「北見でかっこいいことやってる企業」だと思ってほしい。
そういう企業にしていきたいと思っています。
そして、誰だって個人で仕事が出来るこういう時代だからこそ、
「ここに居れば自分を認めてくれる」、そんな風に
北映というものが心の居場所になるような企業にしていきたい。
僕たちが北見に根を張る理由は、そこにあります。
■北映はこの先、どうありたいのか
僕らの世代はデジタルネイティブ世代。
SNSを開けば、誰がどんなことをやっているのかがすぐわかってしまう時代。
たくさん情報がありすぎるせいで、自分が何をやっていいのか分からなくなって
しまっているという部分もあると思います。
今は時代が大きく変わってきていて、「やりがい=お金」だけでは
なくなってきているんじゃないでしょうか。
大事になっているのはその企業のカルチャーです。
どういう仕事をしているのか、それにはどういう想いを持っているのか。
そういうバックグラウンドの部分が、今の時代に求められているような気がします。
だから北映は、時代に刺さる企業でありたい。
北映自体は滑走路。
チームメンバーが目標を見て走っていけるように。
その滑走路から自分で飛び立っていってもいいし、
安全に着陸して、メンテナンスをしたっていい。
僕たちは、僕たちの信じるものを基に進んでいきたいと思っています。